菊作りニュース

立枯症状

2011.11.11

 

 

 

 

 

病状:

徐々に葉色が悪くなり、下葉から枯れあがり生育途中でだんだん萎れ、枯死します。

 

発生時期:

6月からの多雨時期から、7·8月の高温期にかけてよく見られます。

 

原因:

1.土壌中の病原菌によるもの

 萎凋病【Fusarium oxysporum】、フザリウム立枯病【Fusarium solani】

 ピシウム立枯病【Pythium oedochilum】、立枯病【Rhizoctomia solani

 半身萎凋病【Verticillium dahliae 】

2.有害センチュウ(キタネグサレセンチュウ、キクネグサレセンチュウ、クマモトネグサレセンチュウ等)によるもの

近年、新しくクマモトネグサレセンチュウによる被害が確認されました。

センチュウ類による被害はフザリウム菌、バーティシリウム菌などによる土壌病害を助長します。

3.根部分の多湿による根腐れによるもの

等が挙げられます。

 

対処方法:

1.2.の場合は主に土壌くん蒸剤の処理が有効です。

3.の場合には、露地栽培であれば、畝を高くする、マルチ栽培、ハウス栽培への変更、

鉢植え栽培であれば土の状態によって灌水の調節が必要です。

酸素剤を処理するのも有効。

全般的には圃場の排水不良を改善します。

窒素過多の場合にも発生しやすいため適切な肥培管理を心掛けましょう。

 

薬剤:

1.発根促進剤としてタチガレン液剤の処理

立枯病【Rhizoctomia solani】であればリゾレックス水和剤やユニフォーム粒剤の処理

1、2.クロールピクリン、クロルピクリン錠剤、バスアミド微粒剤、ディトラペックス油剤

3.ファイトオーツー、ピュア酸素

おすすめコンテンツ

pageTop